キエット・チョン
1934年生まれ。現在は国会議員であるとともにカンボジア開発評議会(CDC)第一副議長を務める。
1993年始めカンボジア(SOC)政府の上級顧問を務めていたが、1993年5月に憲法制定会議メンバーに選出され憲法起草委員会に参加。1993年7月、カンボジア暫定政府の副首相に任命。1993年カンボジア憲法のもとで王政が復古し、カンボジア王国は新たな時代を迎えるに伴い、復興および開発担当の上級大臣に任命。1994年以降、カンボジア王国政府の上級大臣、財務経済相の要職とともに民間部門開発と公共投資に対する国際支援との間の調整を司るカンボジア開発評議会(CDC)副議長として、同国の経済と財政を担っている。またカンボジア代表としてアジア開発銀行(ADB)と世界銀行(WB)の総務の職にあり、国際、地域また各国の開発銀行/基金および開発機関との間に幅広いつながりを持つ。1993年以降、再選を経て国会議員を務める。1996年より1999年にかけASEAN経済大臣(AEM)を務め、1998年にはダーバン(南アフリカ)で開催された非同盟諸国運動(NAM)サミットにカンボジア王国代表の首相特使として参加。2000年以降多くのASEAN財務大臣会議(AFMM)およびAFMM+3に出席。2000年から2001年にかけADB総務会の副議長に選出される。
1980年代初めのパリ民間企業における経歴を経て、1988年から1992年に国連工業開発機関(UNIDO)においてザイール工業開発戦略的管理プロジェクトの共同ディレクターを経験。
1960年代のサムデック・ノロドム・シアヌーク(Samdech Norodom Sihanouk)国王が率いる人民社会主義共産党(Sangkum Reastr Niyum)時代には、公共事業省チーフエンジニア、土木工事関連の国営企業ODEMのゼネラル・マネージャー、コンポンチャム王立大学学長など幅広い分野で要職を歴任。1970年から1975年にはRoyal Government of National Union of Cambodia (RGNUC)の閣僚会議担当大臣を務めた。
パリの国立先端船舶工学校(Ecole Nationale Supérieure du Génie Maritime)で造船工学と船舶工学の学位を、さらにフランス・サクレーの国立原子力科学技術学院(Institut National des Sciences et Techniques Nucléaires)において核工学の学位を取得。
レジオンドヌール勲章(フランス)を授与されている。