スリ・ムルヤニ・インドラワティ
世界銀行 専務理事
スリ・ムルヤニ・インドラワティ世界銀行専務理事は、全ての地域総局の業務の統轄に加え、人間開発、持続可能な開発、貧困削減、経済管理、金融・民間セクター開発の各テーマにおける知見構築を統括。また、公正監察総局、制裁委員会事務局、評価・執行停止担当局など組織管理機能を統括。
2010年6月の世界銀行入行前には、インドネシアの財務大臣および経済調整担当大臣として、同国の経済政策を主導した。世界的な経済危機を乗り切り、重要な改革を実施し、腐敗と闘った手腕は、各国の関係者から高い評価を得ている。独裁国家だったインドネシアの民主主義国家への転換という難題を成功させることに貢献した実績がある。
財務大臣就任以前はインドネシア国家開発企画庁長官として、2004年の津波による壊滅的被害からの復興に当たり、政府と国際機関による取組みを調整した。また、国際通貨基金(IMF)の理事も務めた。さらに、インドネシア大学で教鞭をとった他、ジョージア州立大学アンドリュー・ヤング公共政策大学院の客員教授を務めた経験もある。
イリノイ大学で経済学博士号を、インドネシア大学で経済学学士号を取得。また、ユーロマネー誌が選ぶ「今年を代表する世界の財務大臣」、「アジア新興国最高の財務大臣」など、様々な名誉や賞に輝いている。フォーブス誌の「世界で最も影響力のある女性100人」にも常に登場している。