スリン・ピッスワン
前ASEAN事務局長
1949年10月28日生まれ
ナコンシータマラート県出身
ナコンシータマラート県で初等中等教育を終了。アメリカン・フィールド・サービス(AFS)の奨学金により、1967~1968年に米ミネソタ州へ交換留学。帰国後、タマサート大学で2年間を過ごした後、Claremont Men’s College(米国)の奨学金を得て、同大学政治学部へ進学した。1974年にハーバード大学で政治学修士号、1982年に同大学で中東地域研究の博士号を取得した。
1983~1984年に米国政治学会のコングレッショナル・フェローシップ・プログラム(Congressional Fellowship Program)に参加。後年、民主党副大統領候補になったフェラーロ下院議員事務所や上院共和党議員総会に勤務した。帰国後、タマサート大学で教鞭を執った後、故郷のナコンシータマラート県から国政選挙へ出馬。1986年から8期にわたり国会議員を務めた。
衆議院議長秘書官、外務副大臣を経て、1997年から2001年まで外務大臣を務めた。外務大臣在任中はASEAN外相会議議長やASEAN地域フォーラム(ARF)事務総長を務めたほか、ASEAN 議長として東ティモールの平和と安定に貢献した。
2008年1月から2012年12月まで東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局長を務め、退任後はタマサート大学名誉教授やプラチャーティポック国王研究所(King Prajadhipok’s Institute)名誉顧問、タイ未来革新研究所(Future Innovative Thailand Institute)所長の公職に就任している。